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博士課程大学院入試プロセス ~アメリカとヨーロッパの違い~

うどん研究者
どうも、うどん研究者です。

僕は2021年から海外の大学院の博士課程に留学する予定です。

今回の記事では博士課程大学院入試プロセスについてアメリカとヨーロッパの違いを解説していこうと思います。

博士課程の合否はどのように決まるか

海外の博士課程生には給料がでるのが普通で、社会人とほとんど同等に考えられているため、博士課程生のポジションを獲得するには競争をくぐり抜ける必要があります。

海外の大学院の博士課程に入るには、教授などのグループリーダーが「この学生を自分のラボに入れたい」と推薦することがとても重要です。

アメリカの大学院では共通の入学試験を通過する(=アドミッションコミティー(※)から合格をもらう)必要がありますが、その大学の教授が「この学生をうちのラボで雇うつもりだ。」とアドミッションコミティーに掛け合うことで、入学がグンと簡単になります。

※アドミッションコミティー・・・教授や入試課スタッフでできた入学試験のための委員会。入学志願者の選考プロセスとして書類審査やインタビューを行う。

ヨーロッパでは合否に関して、アドミッションコミティーよりもその学生を採用する教授の決定権の方が強くなる傾向にあり、ヨーロッパでは大学院合格とは所属ラボにオファーをもらうことです。

学生の給料を確保するのは所属ラボの教授なので、教授に決定権があるのは当然と言えば当然です。アメリカが主にアドミッションコミティーによる採用であるのに対し、ヨーロッパでは所属ラボの教授による採用である理由は、所属先ラボの決定時期の違いにあります。

ヨーロッパでは入学後はすぐにラボに所属しますが、アメリカでは入学後1年間のラボローテーションがあり、その後所属ラボを正式決定します。

したがってラボローテーションの結果次第では、入学時に行こうと思っていたラボと異なるラボに決まる可能性もあるのです。もしもその学生が当初考えていたラボとマッチしなかった場合、別のラボを探さなければなりませんが、どの教授からみても優秀な学生であれば、別の受け入れラボもすぐに見つかりやすいです。

なので、アメリカでは1人の教授の一存ではなく、アドミッションコミティーがプログラム全体の総意として学生の質を評価し、合格を決定するのです。

アメリカとヨーロッパの大学院入学 利点欠点の違い

それでは、どのような大学院に入学してからはどのような違いがあるのでしょうか。

ラボローテーションによる違い

アメリカではラボローテーションがあるため、実際に数か月働いてみて、ラボや教授に合わないと感じた場合、他のラボに変更する可能性を模索できるというメリットがあります。

逆に言えば、入学時に所属ラボが正式決定してないということは、入りたいラボが人気ラボである場合、他の希望者が定員を埋めてしまい、希望ラボに入れないかもしれません。

博士課程の4~5年間の研究生活のなかでは、どのラボに所属するかは、どの大学に入学するかよりもずっと大きなファクターです。入学前から入りたいラボの教授と交渉して、ラボローテーション後に所属できる可能性がどれくらいなのかをしっかりと値踏みする必要があります。

一方でヨーロッパのラボでは基本的に所属を変更する前提はありませんので、入学後からすぐに自分のしたい研究に専念することができます。

しかし、いざ中に入ったら(思ってたラボの雰囲気と全然違った!泣)と後悔することもあるかもしれません。入学前からどのようなラボかを理解する必要があります。

うどん研究者
入学前にインターンシップに行って、短期間働いてみることをお勧めします。

アメリカでは最初の1年間は、ラボローテーションの他、qualifying examという大きな試験(ここで入学者の数割が退学となる試験)に向けて勉強する必要があり、がっつりと研究する時間がありません。

したがって、ヨーロッパでは博士課程が平均4~5年要するのに対し、アメリカでは5~6年かかります。

学費の違い

アメリカ・イギリスは年間数百万円の学費がかかります。EU諸国では基本的に学費は無料から年間数万円のところが多いです。

つまり、EU諸国では博士課程のお給料で学費を賄えるのに対し、アメリカ・イギリスでは学費の資金源を確保する必要があります。

奨学金で賄う学生もいる一方、奨学金が確保できなかったり終了したりすると、基本的に教授が研究費の中から確保するか、学生本人が借金することになります。アメリカの大学院入試の合否に奨学金の確保が重要である理由はこのためです。

アメリカ・イギリスの大学院に入学する場合は、入学前からかなり慎重に学費に関してどのようにするのか所属希望先の教授に相談することをお勧めします。

うどん研究者
個人的には巨額の学費を学生に負担させるようなラボにはいかない方が良いと思います。

まとめ

今回の記事ではアメリカ・ヨーロッパで入学プロセスに関する主要な違いを説明しました。
この記事では、条件的な違いについて取り上げましたが、他にも文化や、人種、働き方など様々な違いがあると思います。

日本の大学院が合う人がいれば、アメリカが合う人もいれば、ヨーロッパが合う人もいると思います。絶対的な正解などないですし、自分にあっているところを探して博士課程に進学できればいいのではないでしょうか。

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うどん研究者

生物学研究者の卵。 大学院、基礎医学研究、留学、英語学習について発信していきます。 博士課程から海外留学予定。大好物はうどん。

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