海外留学

海外の研究室でインターンシップをするために ②スカイプ面接編

こんにちは、うどん研究者です。

前回の記事に続いて、今回の記事でも海外のラボでインターンシップをするための具体的な方法について取り上げていこうと思います。

今回はインターンシップの選考のためのスカイプ面接についてお話します。

スカイプ面接の決定まで

前回お話したようにまずはラボにメールを送るわけですが、それが教授に読まれ、インターンシップをさせてもらう流れになると、まずはスカイプで面接しましょうという流れになることが一般的です。

もちろん必ずしも面接を伴うわけではありません。例えば、自分のラボの教授のコネのあるところなら面接がないこともあります。

スカイプ面接は1回だけでなく複数回行うこともよくあり、まずは教授との面接、そのあと指導担当者(ポスドク、院生など)との面接、という流れが一般的です。

指導担当者の候補はどのような形で選ばれるかというと、教授との面談のあと、教授が「こういうインターン生がいるから、だれか指導担当してくれる人いない?」と、履歴書と希望メールを転送してラボのメンバーに一斉メールをします。

このメールを読んだメンバーで担当することに興味を持って手を挙げてくれた人が指導担当者の候補となります。

もちろん、教授が誰かを担当者として指名することもありますが。

複数のラボメンバーと面談させる方針のラボや、指導担当者候補として複数が名乗り出た場合は、面接を何回か行うということになります。

うどん研究者
実際、僕の場合も「3人のポスドク・院生を紹介するから、みんなとそれぞれ個別に面接して、興味ある人を決めて」と希望先の教授に言われたことがあります。

面接の大まかな流れ

教授との面接は20分ほどの短時間の面接だったりしますが、指導担当者候補との面接は数十分から数時間に渡ることもあります。

教授との面接では、興味を簡潔に説明したり、インターンシップの期間や資金調達などについてお話します。

一方で、担当者候補との面接では、基本的にその人が携わっているプロジェクトをプレゼンしてくれます。その中で、「君にはこういうプロジェクトをしてもらおうと思う」などと説明をしてくれる人が多いです。

事前の情報収集

面接の前には、必ずそのラボからのここ数年の論文、最低,3、4本は目を通しておくことにしましょう。

トップラボであれば教授がレビュー論文を書いていることが普通です。レビュー論文を読めば、その分野の概要を学べるだけでなく、その教授がその分野のどんなところに興味があるのかについても知ることができます。

うどん研究者
レビュー論文は必ず読みましょう。

ポスドク・院生の人が決まったら、まずすべきことはその人についてネットで調べることです。

その人がポスドクなのか、院生なのか、いつごろからそのラボに所属しているのかなどを調べておきましょう。

そして最も大切なことは候補の人がどんなプロジェクトを担当しているのかをあらかじめ知っておくことです。

それが分かれば、そのテーマ周辺のレビュー論文などを読んだり、そのラボからの先行研究についても詳しく参照しておくことができます。

うどん研究者
面接は事前知識をつけてから望むようにしましょう。知識があるかは一番見られるところだと思います。

面接で何を問われるか

質問されやすいこと=必ず答えを準備しておくべきこと、です。

英語での面接とはいい、すでに言うことを考えてあれば、スピーキング力はそこまでネックとならないはずです。

アメリカ・UC BerkeleyのとあるPIがインタビューについてこんなことをツイートしていたので紹介します。


相手の立場に立ってどのようなことを質問したいだろうか考える。そうすれば想定外の質問をされることは滅多にない。」と書いてありますね。

しっかりと質問を想定し、英語でのアンサーを考えておくことが重要ですね。

興味

最も質問されやすいことはどういうことに興味があるのか、です。あらかじめ、自分がどのようなことを研究したいのか明確にし、今までやってきた研究やそのラボの専門性に繋がりがあると一貫性があり、説明しやすいです。

興味に関しては一番準備をしっかりとしておきましょう。

研究経験・可能な手技

自分がどういう研究をしてきたかは冗長になりすぎないように、簡潔にまとめて説明をしましょう。もしも相手が興味があれば、あっちのほうから深堀してくると思います。

そのときはより詳しく説明できるように準備しておきましょう。

手技などはできることを重要度の高いものから言っていけばおーけいです。

相手から、「これできる?」などと聞かれた場合は、「できないです。」と答えたくないときは、「今勉強中です。」と答えればいいと思います。

インターンまでにできるようにしておきましょう。

人間性

これは質問とかではなく、しっかりとコミュニケーションできる人か、ラボのメンバーと仲良くやっていけそうか、を見られます。

面接はだれでも緊張するとは思いますが、気負いせず自然体でいれば大丈夫だと思います。

うどん研究者
笑顔も忘れずに!

英語力

海外の研究者でも、日本人と働いた経験がある人は日本人が英語が苦手であることはよく知っているはずです。
なので、そんなにハードルを高める必要はなく、完璧に答えられなくても、「インターン始まってから英語できないことに驚かれるよりましかあ」と考えたらいいと思います。

ただ、1つやっておくべきことはリスニングの強化だけはしておきましょう。スピーキングはあらかじめ用意しておいたことを伝えれば合格点です。

リスニングは相手の質問に応じた理解が求められます。聴きとれなかったことはもう一度言ってもらえますか、とお願いしましょう。

実際僕も、あまりよく聞き取れなかったのに相槌を打っていたら、相手は実は質問していた、なんてこともありました(笑)

リスニングは独学で十分に伸びるので練習しておきましょう。

面接でぜひ質問しておきたいこと

面接の終わりには必ず、「質問はあるかい?」と聞かれます。このときにどのようなことを質問すればいいでしょうか。

資金調達について

ここらへんはクリアにしておいた方が気持ち良いです。インターンのお給料がでるのか、交通費・宿泊費の補助があるのかなどは教授に直接聞きましょう。

実際僕の場合でも、気前のよいラボでは、お給料として30万円をオファーしてくれるところもありました。
聞いてみたら意外に「いいよー」と言ってくれる教授も多いので、黙っていては損!

うどん研究者
向こうから「資金は自分で用意してね」と言ってこない限り、資金援助してくれる可能性は十分にあると思います。ぜひ聞いてみましょう。

もちろん、「インターンシップさせてもらえるだけで十分なのに、ましてやお金ほしいなんて言えない。」という人は全ての面接が終わって、採用するよ!と言ってもらえたあとにメールで聞いてみるのもよいかもしれません。

インターンシップ中必要な実験手技や技能

インターンシップは数か月しかないので、やり方に慣れるための時間がもったいないです。できるだけスムーズに研究を開始できるように準備をできるだけしておいた方が良いです。

あらかじめ、こういう実験をする、と分かっている場合は教えてもらって、日本にいるあいだに勉強しておきましょう。

うどん研究者
僕の場合も、プログラミングが必要だ、と言われたのですぐに勉強を開始しました。

そのラボで博士課程をするかもしれない場合に質問しておきたいこと

そのラボで博士課程を考えている場合は、実際にそのラボがどのように運営されているかをあらかじめ聞いておいた方が良いです。

自分であったら聞くであろうことを以下の項目です。

ちなみにこれらは教授との面接ではなく指導担当者との面接で質問することを想定しています。

教授は忙しく、面接時間も短いので、比較的気軽に聞きやすい院生・ポスドクの人に質問してみたらいいと思います。

競合はあるか

これはもしも博士課程で研究をやり始めたらかなり重要なファクターとなってきます。

教授が二人の学生に同じテーマを与えて研究させる場合、上手くいったほうだけがファーストオーサーになることができます。

もしもファーストオーサーになれなくても、卒業論文などを提出して学位は取れると思いますが、その後の研究者としての道はかなり狭まってくることもあります。

教授としては二人の労働力を一つの研究につぎ込めるし、研究費の投資も一本化できるので競合を好む教授はいますが、学生にとっては到底良いシステムとは思いません。

余計なストレス・不安と闘いながら研究をするのはしんどいので、僕はこのような研究室は選びません。

大学院生の活躍はどうか

これも院生としては重要なファクターになってきます。毎年ネイチャーをだしている研究室でも、大きな研究はすべてポスドクによる研究で、院生には小さいプロジェクトしか与えないというラボもあると思います。

うどん研究者
博士課程を考えているのなら、大学院生がしっかり活躍しているラボに行くことが大切です。

一般的に大御所PIのラボであれば放任主義で自由度が高い一方、あまり指導がない、ということもあるでしょう。

こういったラボでは、経験のあるポスドクは、自由にできてやりやすいということもありますが、博士生であれば自分の研究にもう少し指示を与えてほしいということもあるかもしれません。

また反対に若手PIであればメンバーの中心は大学院生となっていて、緊密な指導の下に研究を行うことが多いでしょう。しかし研究費が少なくプロジェクトに規模が小さかったり、自由度が少ないなどのデメリットもあります。

考え始めると、ラボの良し悪しには様々なファクターがありキリがありませんが、そのラボの発表論文を参照し、大学院生の研究から大きな論文が定期的に複数でていれば問題ないんじゃないでしょうか。

研究室の選び方についてはこちらの記事で紹介しています。

ラボの選び方!
【これからラボを探す人必見】留学先の研究室を調べるコツと選ぶ際の注意点

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テーマの決め方はどうか

これも気になるところです。具体的な研究テーマがすでに決まっている人は自由に決められるラボがいいかもしれません。逆にまだ具体的なアイデアがない場合は、教授が提案してくれるところがいいかもしれません。

おわりに

面接まで行けば、とんでもない大きなミスを犯さない限りは面接で落とされることはあまりないと思います。

しっかりと想定される質問の準備をして、笑顔でハキハキと喋ればなんとかなると思います。

インターン生は学部生や修士生なので高度なレベルが期待されているわけではありません。最低限の知識・経験とやる気が感じられれば大丈夫なはずです。

うどん研究者
僕もはじめてのスカイプ面接のときは超緊張しましたが、実際してみると拍子抜けするくらいシンプルなものでした。余計に不安なる必要はないと思います。
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うどん研究者

生物学研究者の卵。 大学院、基礎医学研究、留学、英語学習について発信していきます。 博士課程から海外留学予定。大好物はうどん。

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